引っ越しの準備で、押し入れや天袋の奥からずっしりと重いアルバムが出てくることがあります。
かつて家族が大切に集めていた切手コレクション。
懐かしさと同時に、
「これ、どうしたらいいんだろう」
と、考え込んで片付けの手が止まる、そんな方も多いかもしれません。
一枚一枚は小さくても、何冊ものアルバムに収まった切手は驚くほど重く、場所を取りますよね。
価値も分からないまま、処分するなんてことはできないし…。
「いつか調べよう」と先延ばしにしてきたけれど、引っ越しの期限は刻一刻と迫っています。
そんな、板挟みの状態で疲れてしまったあなたへ、考え方のヒントをお伝えします。
決めきれないまま抱えていると、じわじわ疲れてくる
引っ越し前は、とにかく決めることが多いものです。
家具はどうするか。
役所の手続きはいつ行くか。
新しい暮らしに何を持っていくか。
そんな中で、引き出しから出てきた切手コレクション。
「これ、どうしよう…」
たったそれだけのことなのに、思っている以上に気力を使います。
もしかしたら、この中に価値のあるものがあるかもしれない。
でも、郵便局で交換するのも手間だし、水はがしをやる時間も気持ちの余裕もない。
良かれと思って台紙から剥がそうとして、傷つけてしまうと価値が下がることもあります。
また、郵便局では現金化はできず、新しい切手やはがきへの交換になり、手数料もかかります。
戦前のものには価値がつく場合もあれば、戦後の記念切手は額面以下になることもあると言われています。
そう聞くと、なおさら簡単には決められなくなりますよね。
考えようとすると面倒で、放っておくと気になる。
その「決まらない感じ」が、頭のどこかにずっと残り続けます。
結局、「とりあえず持っていこう」と段ボールに入れてしまう。
でも、新居でその箱を見つけたとき、また同じ気持ちがよみがえります。
「ああ、これ、まだ決めてなかった」
問題は、切手そのものではなく、「決められないままの状態」を持ち運んでしまうことなのかもしれません。
迷いをほどくための「3つの物差し」
切手を前にして動けなくなっているとき、正解を探そうとするほど苦しくなります。
まずは、価値や損得を横に置いて、自分の気持ちに問いかけてみてください。
それは「思い出」か、それとも「作業」か
切手アルバムや切手ファイルを開いたとき、懐かしさや誰かの顔が浮かびますか?
それとも、
「どう処理しよう」
「面倒だな」
という気持ちが先に来ますか?
もし温かい気持ちになるなら、それはコレクションというより、あなたにとっての記憶の一部かもしれません。
もし心が重くなるなら、それは今のあなたにとって「やらなければならない作業」になっている可能性があります。
これを持っている自分は、心地いい?
新居の棚にその切手アルバムが置いてある様子を想像してみてください。
「あってもいいかな」と自然に思えるなら、それはこれからの暮らしにも馴染む存在です。
でも、
「またいつか考えなきゃ」
「正直、ちょっと重たい」
と感じるなら、それは今のあなたに負担をかけているサインかもしれません。
なくなった後のほうが、少し軽い?
その切手が手元にない状態を想像してみてください。
強い後悔が浮かびますか?
それとも、少しだけ肩の力が抜けますか?
寂しさよりも、ほっとする感覚が勝つなら、その気持ちを大切にしてみてください。
自分だけで抱えなくてもいい、と考えてみる
ここで少しだけ、視点を変えてみるのもひとつの方法です。
切手の価値をすべて自分で調べて、最善の答えを出さなければいけない。
そんな義務は、本当はありません。
切手の世界は奥が深く、詳しい人でなければ見分けがつかないものもあります。
今のあなたがその役目を引き受ける必要はないのです。
もし迷いが強いなら、
「売るかどうか」を決める前に、
「今これはどんなものなのか」を知るだけでも十分。
判断そのものではなく、判断の材料を増やしてみる、という考え方です。
それだけで、ぐるぐるしていた気持ちは少し落ち着いていきます。
気持ちに区切りをつけるために
どうしても気持ちが前に進まないときは、自分の中だけで答えを出そうとしなくても大丈夫です。
たとえば「ブランド買取の福ちゃん」のように、さまざまな品物を扱ってきたところに一度見てもらうという方法もあります。
アルバムのままの状態で確認してもらえるので、無理に仕分けたり、台紙から剥がしたりする必要はありません。
査定は無料で、出張の場合でも費用はかかりません。
もちろん、その場で手放すと決めなくても構いません。
思っていたような金額にならないこともあります。
けれど、
「わからない」という状態が「こういうものらしい」と変わるだけで、迷いはずいぶん小さくなります。
少しだけ視野を広げることで、止まっていた引っ越し準備がまた静かに動き出すこともあります。
